まるで一夜にして春風が吹き、何千もの木々に梨の花が咲いたかのようだ。
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この一節を知っている人は多いが、全文を知っているか? 唐五代 岑参 「白雪歌 武判官を京都へ送るために」北風が大地を巻き上げ、白い草が折れる。胡の地では8月で既に雪が降る。 まるで一夜にして春風が吹き、何千もの木々に梨の花が咲いたかのようだ。 珠の帳が散り、絹のカーテンは濡れる。キツネの毛皮も温めず、錦の布団は薄い。 将軍の角弓は制御できず、都護の鉄の鎧は依然として冷たく身についている。 瀚海は氷に覆われて百丈も続き、憂いの雲が暗く万里に立ち込める。 中軍で酒を用意し客人をもてなし、胡琴や琵琶、羌笛が奏でられる。 次々と夕雪が営門を覆い、風が赤旗を揺らしも凍っては翻らない。 輪台の東門で君を見送る、去る時、山道は雪に覆われていた。 山道を巡り君の姿は見えず、雪の上には馬の通った跡だけが残る。